「家族の病歴」はもう引受基準に使っていない、、、はずが
日本保険の契約書類に家族の病歴などを引き受けの際に参考にするととられかねない条項が乗っていた( 保険契約書類に「遺伝」 加入審査で差別懸念 )という件について問題になっていたようですが、その後金融庁の調査により他にも4社の保険の約款に同様の条項が載っていたことが判明して問題になっています。さらに、表に出ていない社内文書のなかに家族の病歴を参照する旨が記載されていた会社が33社もあったとのことです。(4社の保険書類に「遺伝」 削除を要請 )
記事によると40年前までは実際に保険の引受の際に家族の病歴を参照していたらしいのですが、どうやら本人の病気の発症リスクとそこまで相関が見えないとの理由で今では参照しなくなったようです。今回のニュースは、単に現状に合わせて約款を改定しましょうという話のようですが、日本では特にルール化されていないとのことなので将来的に再度(遺伝情報を使う方向への)約款の改定があるかもしれないと思っています。
そもそも保険に遺伝情報は使っていいのか?
そもそも、遺伝子検査キットが格安で開発されて普及しはじめている現在において、遺伝情報が保険に使われるのは時代の流れから行って当たり前になってしまうのではないかと思っています。
2016年には明治安田生命が保険の引受に遺伝情報を使うことを検討という記事が流れていますので、本人の発症リスクとの関係が曖昧だった「家族の病歴」が廃れて、「本人の遺伝子の情報」というよりシビアなものに変更される過渡期なのかもしれません。