共済は、「みんなで助けあう」団体を言い、みんなでお金を出し合って困った時に共同に負担する保険のしくみを使って保障を行なう事業のことです。
時は、17世紀のイギリス。マニュファクチュアが発達し、産業革命がはじまった頃のイギリスです。人々の暮らしは大きく変わっていきますが、働く人たちのケガや病気は保障されるはずがありませんでした。働く仲間がケガをして休んでいる時、習慣だった仕事を終えたあとのパブでの集まりで一人がこう言いました。
「みんな、もう一杯ビールを飲んだつもりになって、その一杯分のカネをこの帽子の中にいれてくれないか。それをお見舞いに持っていこう」
働く仲間が一人でも欠けると淋しく、気がかりだったし、誰もがその不安を身に染みてわかりました。
このような助けあいが繰り返されていくうちに、
「誰かが病気やケガ、失業するのだから、前もってみんなでお金を出し合っておいてはどうだろう。そして、お金を貯めておいて、何かあった仲間に出すようにすればいい」とまとまって、現在の共済のしくみが出来上がっていったのです。
歴史は流れましたが、共済の理念・考え方は「もう一杯ビールを飲んだつもりになって」から何ら変わっていません。
共済にはいくつもの種類がありますが、仕組みと内容で大きく3つに分類できます。共済の根拠となる特別法によって認められている制度と、その特別法以外にもある団体で(地方自治体、学校、企業など)生命保険・損害保険に似た事業を行なうことができます。なお、共済はかつては商法の規定を受けてきませんでしたが、現在は2010年施行の保険法の適用を受けるようになっています。
■政府が経済政策の一環として、特別法により共済組合等の組織により行う共済
農業や漁業関係の共済組合
中小企業共済(全国中小企業共済協同組合連合会)
勤労者退職金共済
■特別法以外の共済
全労済(全国労働者共済生活協同組合連合会)
県民共済生協
コープ共済連(日本コープ共済生活協同組合連合会)
県市民共済生協」
大学生協共済連(全国大学生協共済生活協同組合連合会)
全国電力生協・全国酒販生協・全国たばこ販売生協
日本塩業生協・都市生協・全国町村職員生協・警察職員生協・防衛省生協
全日本消防人共済・全国交通共済生協・自治労共済生協・森林労連共済生協
jp共済生協・電通共済生協・全水道共済生協・教職員共済生協
全日本たばこ産業労働者共済生協・全国郵便局長生協 」
JA共済連(全国共済農業協同組合連合会)・漁業協同組合
JF共水連(全国共済水産業協同組合連合会)
日本再共済連(日本再共済生活協同組合連合会)
火災共済協同組合・中小企業共済・中小企業共済協同組合
全自共(全国自動車共済協同組合連合会)
日火連(全日本火災共済協同組合連合会)
交協連(全国トラック交通共済協同組合連合会)
全米販・日本食品衛生協同組合
商工組合・PTA、子ども会
都道府県会館・全国市有物件火災共済会・全国自治協会、全国公営住宅火災共済
特別区協議会
■地方公共団体・公益法人の行う共済 となります。
◎共済(保険)の内容で分類すると
1.ひとの共済(生命共済 終身共済 年金共済 医療共済 傷害共済 こども共済)
2.いえの共済 (建物共済 火災共済)
3.くるまの共済 (自動車共済 自賠責共済)
共済は、特定の地域や職域でつながる組合員の集まりをその対象としています。したがって、組織内の互助的な要素が濃く、利用者(=組合員)と制度提供者(=共済事業団体)が「助けあって」“暮らし・生活を良くする”という同じ目的で運営に携わります。
組合員が運営に参加することで、共済は営利を目的とせずに組合員同士の助けあい(相互扶助)という理念の下に多くの共済金を困っている組合員に支払うことができ、組合員視点での共済制度の開発・サービスの提供につながるのだといえるでしょう。
よりよい条件の保険を選ぶために
生命保険や医療保険に賢く加入するには、複数の保険商品を比較するのがお勧めです。そこで1社専属でなく、複数の保険会社と契約をしているFPと相談できる保険のビュッフェ!というサービスを利用するのがオススメです。各社が力を入れている保険だけをそれぞれ”つまみ食い”して良いとこどりをすることができます。FPは、自宅だけでなく喫茶店、ファミレスなど、どこでも指定した場所にきてくれますので忙しい方でも大丈夫です。当サイトの管理人も利用してみましたが、初回の相談ですぐに保険の契約を求められることはありませんので、まずは各社のパンフレットを見せてもらうといった使いかたもお勧めです。
自宅に来てもらうのはちょっと・・・という場合は、お店を構えている保険ショップがおすすめです。その場合は、日本最大級の保険ショップ「みつばち保険」や、北斗晶夫妻のCMで有名な「保険見直し本舗」など複数のチェーンをまたがって検索できる保険ショップの検索・予約サイトの「LIFULL保険相談」がおすすめです。チェーンによって、駅チカだったりショッピングモール併設店が強かったりと特徴があるのでライフスタイルに合わせて便利な立地の店舗を見つけるのがオススメです。