富士火災「個室に入れる入院プラン」は、個室使用料などの差額ベット代を1日3万円まで補償する医療保険です。また、先進医療にかかる治療費は通算1000万円まで、保険金請求時の診断書取得費用も1万円まで補償しています。多くの医療保険とは違い手術給付金はありません。
保険期間 | 定期10年 |
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保険料払込期間 | 10年 |
契約可能年齢 | 0歳(生後15日)~69歳 |
プラン | A3,A1,E3,E1 |
入院諸費用保険金 | 個室などの使用料 3万円まで |
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先進医療費用保険金 | 通算1000万円まで |
入院限度日数 | 1095日(保険期間10年の間) |
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短期入院 | 日帰り含む |
支払い方法 | 口座振替 |
医療保険の基本
医療保険は病気やケガによる入院に備える保険です。入院給付金・手術給付金の二つで構成されているのが基本で、1入院あたりの入院の限度日数の主流は60日です。保険によっては通院も保障している場合もあります。通院を保障している場合は、入院した病気・ケガと同一の病気・ケガで通院した場合のみ保障されているというのが一般的です。
富士火災「個室に入れる入院プラン」特徴
- 個室使用料などの差額ベット代を1日3万円まで補償
- 先進医療にかかる治療費の補償(1000万円まで)
- 保険金請求時の診断書取得費用を1万円+消費税相当額を限度に実費を支払い
- (オプション)公的医療保険制度の自己負担部分を補償
主契約
主契約では入院諸費用保険金と先進医療保険金が補償されます。
入院諸費用保険金が支払われる具体的な項目
日本国内において病気やケガで入院した場合※1※2に支払となります。ただし、1回の入院につき入院諸費用保険金額を限度とし、かつ365日(通算1095日)※3を限度とします。
- ※1.いわゆる「日帰り入院」を含む
- ※2.自由診療による入院の場合も補償します。
- ※3.保険期間(継続されてきたすべての保険期間を含みます。)を通じた保険金の支払限度日数となります。
- ※4.公的医療保険制度または労働者災害補償制度の給付の対象となる費用がある場合は、その費用を差し引きます。
- ※5.「病状が重篤である」など一定の状態で、かつ医師が付添を必要と認めた期間に対して支払。
先進医療保険金が支払われる具体的な項目
先進医療に関わる技術料のみならず、病院までの往復および転院時の交通費、宿泊施設の客室料も補償されます。
- ※1.厚生労働大臣が定める施設基準に適合する病院・診療所において行われる医療のうち厚生労働大臣が定めた高度な医療技術を用いた療養をいいます。全ての最先端医療をいうものではありません。先進医療の種類、取扱病院および要件については、厚生労働省ウェブサイトにてご確認ください。
- ※2.保険外併用療養費として公的医療保険制度の対象となる診察、検査、入院料などの基礎的療養部分の一部負担金は除きます。(入院治療費用特約をセットしていただくことによりお支払いの対象となります。)
- ※3.保険期間(継続されてきたすべての保険期間を含みます。)を通じた保険金の支払額とします。
特約「プラス特約」
公的医療保険制度の自己負担部分が1回の入院につき365日まで、金額は120万円までの範囲内で補償されます。この範囲内であれば実質負担がゼロになるというものです。
※1 自由診療による入院など、公的医療保険制度の給付対象とならない入院は対象外。
※2 保険期間(継続されてきたすべての契約の保険期間を含む)を通じた保険金の支払限度日数となります。
※3 お支払い金額は1円位を四捨五入し10円単位とします。
保険料
基本補償 | 基本補償 + 特約 | |||
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A3 | A1 | E3 | E1 | |
30歳男性 | 1,630円 | 1,270円 | 2,810円 | 2,450円 |
40歳男性 | 2,170円 | 1,780円 | 3,830円 | 3,440円 |
50歳男性 | 3,500円 | 3,040円 | 6,460円 | 6,000円 |
60歳男性 | 6,700円 | 6,050円 | 13,020円 | 12,370円 |
30歳女性 | 1,640円 | 1,290円 | 2,850円 | 2,500円 |
40歳女性 | 2,030円 | 1,670円 | 3,590円 | 3,230円 |
50歳女性 | 2,700円 | 2,310円 | 4,900円 | 4,510円 |
60歳女性 | 4,460円 | 3,960円 | 8,540円 | 8,040円 |
主契約の保障について
入院諸費用保険金
入院諸費用を大きく6つに分けて見てみましょう。毎日支給されそうなのは(1)差額ベット代、(3)食事療養に要する費用300円~780円(1日3食の場合)(4)諸雑費 1100円×入院日数くらいでしょう。
(1)個室などの使用料 30000円までと言うのは安心できる額ではあります。こちらの記事に個室の差額ベッド代最低額が高い病院(東京都内)のBEST10が載っていますが、BEST1が31500円であるためです。
ちなみに個室に絞らなければ、差額ベット代は以下のような分布になります。
差額ベット代(豪華な個室から4人室まで)
1,000円以下 | 11.2% |
1,001円~2,000円 | 16.8% |
2,001円~3,000円 | 15.9% |
3,001円~4,000円 | 11.1% |
4,001円~5,000円 | 11.6% |
5,001円~10,000円 | 22.3% |
10,000円超 | 11.3% |
平成14年度厚生労働省保険局医療課調べ
(2)入・退・転院時の交通費 実費が保障されます。
(3)食事療養に要する費用 入院食事療養費というのは厚生労働大臣の算出基準による食事療養費から平均的な家計の食費と比較した標準負担額を引いて算出しています。年齢や課税の状態によりますが1食100〜260円です。1日3食だと300~780円ということになります。これは全国保険協会が定めており、平成18年から現在まではこの金額です。
(4)諸雑費 は確実に受け取ることができる額で、1日1100円×入院日数の受け取りとなります。
(5)「ホームヘルパー、ベビーシッター清掃代行業者、託児所・保育園等への預入費用、介護施設預け入れ費用または介護従事者雇入費用」は、ネット上で約款の公開はないので不明ですが支払事由が厳しいかもしれません(他の同居家族が面倒を見ることが不可能であることを条件としたりなど)。
(6)「親族付添費、付添者の交通費、付添者の寝具料」は重篤で医師が付き添いを必要とした場合のみ。
先進医療特約
先進医療に関わる技術料のみならず、病院までの往復および転院時の交通費、宿泊施設の客室料も補償されます。先進医療を受けることのできる医療機関は限られており、先進医療を希望する場合には交通費や宿泊費が必要になってくる可能性があります。
富士火災「個室に入れる入院プラン」まとめ
富士火災「個室に入れる入院プラン」は保険期間10年の定期型なので、更新時の年齢に応じて保険料が上がっていきます。また医療事情の変化などに伴って保険の内容が変わる可能性はあります。
プラス特約を付けない限りは、通常の自己負担分については補償されない
「個室に入れる入院プラン」は医療保険の一種ですが、公的医療保険制度の自己負担部分についての補償は特約で補償されます。主契約のみだとあくまで「入院諸費用保険金」と「先進医療保険金」が実額補償されるのみです。
入院する場合どうしても個室がいい人にはいいかも
入院した場合に毎日保険金を受け取る可能性があるのが(1)差額ベット代、(3)食事療養に要する費用300円~780円(1日3食の場合)(4)諸雑費 1100円×入院日数ですが、(3)と(4)のみだと1日あたりの保険金受け取り額は1400~1880円にしかなりません。
個室の差額ベッド代最低額は高い病院だと31500円することもあるので、30000円まで補償されるというのは個室希望の人には安心な額でしょう。
よりよい条件の保険を選ぶために
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