アフラック「WAYS」概要
アフラック「WAYS」は無配当 低解約払戻金型の終身保険です。一生涯の死亡保障を得ることができるだけではなく、将来のニーズに合わせた保障内容に変更できます。変更せずに「死亡保障」コースのままにすることもできますし、「医療保障」コース、「介護年金」コース、「年金」コースを選択することも可能です。保障移行可能年齢60歳での契約の場合、58歳時にコースを選択します。
保険期間 | 終身 |
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保険料払込期間 | [60歳払済][65歳払済][70歳払済] |
契約可能年齢 | 0歳~65歳 |
最長保障年齢 | 終身 |
保険金金額範囲 | 200万〜1500万円(告知書扱) これ以上の額については審査となる。要問い合わせ |
リビングニーズ特約 | 有 |
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その他特約 | 指定代理請求特約 他 |
保険料払込免除特約 | 有 不慮の事故によって所定の身体障害となった場合 |
支払い方法 | 口座振替、郵便振替、クレジットカード払い |
備考 | - |
死亡保険の基本
被保険者が万が一のことがあった場合に死亡保険金が支払われる保険です。遺族の生活費などのために加入します。保障期間・保障内容によって、大きく3つの死亡保険があります。割安な保険料で大きな保障額を実現する定期死亡保険、一生涯の保障を得ることができ、満期金のある終身死亡保険、万一の場合は年金のような形で毎月決まった額が支払われる収入保障保険があります。収入保障保険についてはまとめ記事を書いています。
保険HACKS内記事【2013年】収入保障保険ランキング:全社を比較してわかった選び方
特徴
- 一生涯死亡・高度障害に対する保障が続く
- 将来、「医療保障」コース、「介護年金」コース、「年金」コースへ変更することができる
- 将来の健康状態に関わらず、一生涯の「医療保障」コースに変更することができる
- 「年金」コース・「介護年金」コースに変更後も高い戻り率である
- 低解約返戻金型であるため、保険料が安い
主契約
主契約は死亡保険金と高度障害保険金を保障するというものです。
特約
- 定期特約
- 逓減定期特約
- 災害死亡割増特約
- 障害特約
- リビング・ニーズ特約
- 元気割引
(割引対象は主契約ではなく定期特約や逓減定期特約であるため、詳しくは触れません。) - 指定代理請求特約
保険料例
保険金額:500万円
保険料払込期間:60歳払込済
コース変更について
保障移行可能年齢の2年前に送付される事前案内にて「医療保障」コース、「介護年金」コースについては変更を選択することができます。「年金」コースへは、保障移行可能年齢以降であれば何歳でも年単位の契約応当日に変更することができます。各保障コースを選択せず、死亡保障のまま継続する場合は、特に手続きは必要ありません。
いずれも掛け捨てになることはありません。医療保障コースを選んでも、死亡・高度障害保険金が保障されます。
「医療保障タイプ」の保障内容
特に特徴的である「医療保障」タイプについて、公式ウェブサイトのシミュレーションで試算してみました。
30歳男性、保険金額:500万円
以下のように医療保障に加えて、死亡・高度障害保険金が保障されます。以下は入院給付金日額10000円ですが、もともとの契約に応じて入院日額5000円のコースとなることもあります。30歳男性、保険料払込期間:60歳払込済であれば、保険金額が200万円、300万円の契約の人は入院日額5000円となるようでした。保険金額400万円以上の契約の人は入院日額10000円コースとなっていました。医療保険部分ではなく、死亡・高度障害保険金の金額に差をつけることで公平にしています。
以下は、30歳男性、保険金額:1500万円の場合の死亡・高度保険金額の試算結果です。医療保障部分は保険金額500万円の場合と同じく入院給付金日額10000円です。
「医療保障」プランを選ぶ場合について
例えば30歳男性、保険金額:500万円、保険料払込期間:60歳払込済の場合の(1)総支払い保険料は3,763,800円です。医療保障プラン以外を選んだ場合は基本的に(1)以上の額を手にすることができます。「医療保障」プランを選んだ場合に確実に受け取ることのできる保険金は(2)死亡・高度障害保険金額と払戻金合わせて約254万円です。(1)と(2)の差額は1,223,800円です。「医療保障」プランとは、この1,223,800円を一括で支払うことで一生の医療保障を購入するようなものだと言えるでしょう。
他のプランの戻り率は?
戻り率とは総支払い保険料に対する受け取り予定額の割合です。こちらも30歳男性、保険金額:500万円のプランの場合のシミュレーションの結果です。戻り率で言えば、「介護年金」コースが最も高く、次いで「年金」コース、「死亡保障」コースとなります。
「介護年金」コース
この「介護年金」コースと「医療保障」コースについては、保障移行可能年齢の2年前にアフラックから送付される事前案内にて変更を選択することができます。公式ウェブサイトには「公的介護保険の認定を受けなかった場合、または認定を受けずに死亡された場合でも一時金として払戻金を受け取ることができます(介護年金として受け取るよりも少ない金額となります)。」と書かれているのですが、それ以上詳しくは触れられていませんでした。支払い事由を満たし、以下の表の通りに受け取れるのであれば最も戻り率の高いコースです。
以下、「ご契約のしおり」の「介護年金」コースについて書かれている箇所からの抜粋です。「介護年金」コースの支払い事由が生じたが、介護年金支払い期間中に被保険者が死亡した場合については一時払い(未払いの年金の現価相当額が一時に支払われる)となり、大きな減額となることはありません。しかし、介護年金の支払い事由が生じる前に被保険者が死亡した場合については払戻金となり、受取金額は減ってしまいます。
「年金」コース
変更可能年齢以降なら何歳でも変更可能。
以下、「ご契約のしおり」の「年金」コースについて書かれている箇所からの抜粋です。年金支払い期間中に被保険者が死亡した場合には未払いの年金の現価相当額が一時に支払われます。
「死亡保障」コース
特にプランの変更の必要はありません。死亡・高度障害保険金は変わらず500万円です。
注意
コース変更後の保障内容や金額などが変更になる場合があると言及されている
本記事は、現在発表されている情報に基づいて分析していますが、変更になる可能性もあるのでご注意ください。以下は公式ウェブサイトの注意書きです。
NKSJひまわり生命「一生のお守り」との比較
アフラック「WAYS」は保険金額500万円、60歳払込済の保険料で比較するとNKSJひまわり生命「一生のお守り」の「特定疾病診断保険料免除特約」を付加した場合の保険料と同価格帯なので比較してみるとよいのではないでしょうか。この特約は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中で所定の状態になったら保険料免除されるのみならず、以後の保険料が一括で支払われた扱いになるという特約なので、保障としては強力です。「一生のお守り」は医療保障にすることはできませんが、保険料払込期間後に解約して解約返戻金を受け取るのみならず、「介護前払い特約(要介護4あるいは要介護5の状態なら保険金を受け取れる)」や「年金移行特約」を利用することができる終身死亡保険です。この二つの特約は保険料はかかりませんが、解約返戻金よりも高い金額を受け取ることができます。
アフラック「WAYS」まとめ
「WAYS」最大の特徴「医療保障」プランは選ばないほうがいい
「医療保障」プランは一生の医療保障を得ることができます。ただし、健康に不安があり、一生の医療保障が魅力的である場合を除き、健康状態に関わらず、確実に総支払い保険料以上の額の額を受け取ることのできる別のプランを選ぶことをすすめます。
その他プランはどうなのか?
上述のように「介護年金」プランは支払い事由を満たさずに被保険者が死亡した場合に受け取り金額が下がってしまうという落とし穴があります。「年金」プランは年金支払い期間中に被保険者が死亡した場合には未払いの年金の現価相当額が一時に支払われるとのことなので極端に損をすることはないかもしれませんが、現在正確な数字が発表されていないため確実なことが言えません。確実な判断をするためには、保障移行可能年齢の2年前にアフラックから送付される事前案内を熟読して決めるしかありません。
確実に高い戻り率を得るには「死亡保障」プラン
ただ一つだけ確実に言えるのは、受取額を最大にしたいのであればプランは変更せず「死亡保障」プランにしておくことがベストです。厳密に言えば、「介護年金」プランを選んだ場合には死亡保険金を超える額の受け取りができる可能性はありますが、その可能性は低い上にリスクもあるのであまりおすすめできません。保険金を存命中に受け取る必要がなく、保険金を残したい家族がいるのであれば、「死亡保障プラン」のままとしておき、死亡保険金を受け取る形を選ぶことが最も確実な方法です。とは言え、老後の経済状況は分からないものですから、その時の状況に応じてプランを選べるのは強みであると言えるでしょう。
よりよい条件の保険を選ぶために
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