東京海上日動あんしん生命「長割終身」は払込期間を柔軟に選べるシンプルな終身死亡保険

東京海上日動あんしん生命「長割終身」概要

東京海上日動あんしん生命「長割終身」は低解約返戻金型（無配当）の終身保険です。払込期間中は解約返戻金を70％に抑えられてしまいますが、そのぶん保険料が安いという特徴があります。保険料払込期間の自由度が高い保険で、最低10年から1年刻みで選ぶことができます。

死亡保険の基本

被保険者が万が一のことがあった場合に死亡保険金が支払われる保険です。遺族の生活費などのために加入します。保障期間・保障内容によって、大きく3つの死亡保険があります。割安な保険料で大きな保障額を実現する定期死亡保険、一生涯の保障を得ることができ、満期金のある終身死亡保険、万一の場合は年金のような形で毎月決まった額が支払われる収入保障保険があります。収入保障保険についてはまとめ記事を書いています。

保険HACKS内記事【2013年】収入保障保険ランキング：全社を比較してわかった選び方

特徴

• 保障が一生涯続く
• 払込期間を満了すると、払い込んだ額を上回る解約返戻金となる
• 契約者貸付制度あり
• 高額割引制度あり（死亡保険金1000万円以上であれば保険料の高額割引）
• 払込終了後には、年金支払い移行が可能

保険プラン

払込期間の解約返戻金を抑えることで保険料を安くしています。以下は通常の終身保険との差額です。

特約

多くの特約が用意されています。公式ウェブサイトには詳しく書かれておらず、「ご契約のしおり」に記載があります。

• 平準定期保険特約
• 逓減定期保険特約
• 家計保障定期保険特約
• 災害割増特約
• 傷害特約（本人型）
• 年金支払い特約【保険料不要】
• リビング・ニーズ特約【保険料不要】

保険料不要の特約：年金支払い特約とは

保険金・給付金等を一時金ではなく年金として受け取れる特約です。この場合、死亡保険金・給付金の受取人が保険金を一時金ではなく年金の形で受け取れるというものです。支払い事由発生以後の受け取り方を年金形式にできるということです。この特約は契約者が法人・個人事業主である契約で、保険金・給付金等の支払事由発生前に限り付加することができます。

保障内容変更制度

死亡保障の一部または全部を年金支払いで受け取りたい場合はこの制度を利用

保険料払込期間満了後に「年金支払移行特約」を付加することが可能です。こちらが、死亡保険金の一部または全部を年金支払いに変更できます。

公式の資料である「ご契約のしおり」の48ページに詳細が書かれています。

保険料例

公式ウェブサイトの試算ページで試算したものをまとめたものです。試算可能年齢が55歳までとなっていたため、60歳の場合の結果はありません。

死亡保険金金額：500万円

保険料払込期間：60歳払込済

解約返戻金・解約返戻率

「長割終身」と同社「終身保険」の比較です。解約返戻金を比較すると、「終身保険」の方が保険料払込期間の解約返戻金が高く設定されていますが、そうはいっても元本割れしていますし、満了直後であっても払込保険料の累計額を上回りません。対して、「長割終身」であれば保険料払込期間満了直前までの解約返戻金は低く抑えられているものの満了以後はより高い返戻率になっています。

他終身保険との比較

保険料は、アフラック「WAYS」やNKSJひまわり生命「一生のお守り」とほぼ同価格帯です。

また、保険料は高くなりますが、同東京海上日動あんしん生命の「長生き支援終身保険」は3大疾病保険料払込免除特則を付加可能で、死亡保険金・高度障害保険金と同額の「介護保険金（要介護状態2以上で受け取り可能）」が保障されています。また、健康祝金という制度があります。

東京海上日動あんしん生命「長割終身」まとめ

「長割終身」は非常にオーソドックスな低解約返戻金型（無配当）の終身保険です。保険料払込期間は最低10年から1年刻みで設定できるという特徴はありますが、保障内容はシンプルです。

70歳時点で解約返戻率が122.3%というのは一見高いように思えますが、これは他終身保険と単純に比較しづらいので断定ができません。というのは、「長割終身」の公式ウェブサイトの解約返戻率の表のページには「返戻率は予定で、変更される可能性がある」等の記述は見受けられませんでしたが、他社では変更の可能性を示唆していたり、解約返戻率を名言していないことも多いためです。変更の可能性があるのであくまで参考程度ですが、2014年3月現在、アフラック「WAYS」のウェブサイトに記載されている解約返戻率よりは高いということは言えます。

「長割終身」にはもちろん終身保険として最低限の保障は備わっているので、これで保険料が安ければ積極的におすすめするところです。しかし、他の終身保険と比べて大きな価格差はないので、他の終身保険と比較するべきだと考えます。

よりよい条件の保険を選ぶために

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