2014年5月2日より、ライフネット生命から終身医療保険の新商品「新じぶんへの保険」「新じぶんへの保険レディース」が発売になりました。5日以内の入院であっても5日分の入院給付金を受け取れるという特徴があります。おすすめコースというがんに手厚く備えることができるコースも用意されています。また女性専用の「新じぶんへの保険レディース」を新しいプランも販売することになりました。
保険期間 | 終身 |
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保険料払込期間 | 終身、60歳払済、65歳払済 |
契約可能年齢 | 20歳~70歳 |
コース | エコノミーコース、おすすめコース |
入院給付金 | 5000円 |
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手術給付金(外来手術) | 保障対象外 |
手術給付金(入院手術) | 5万円 |
先進医療特約 | (おすすめコースのみ)2000万円まで技術料と同額を保障 |
入院限度日数 | 1回の入院について60日、保険期間を通じて1,095日 |
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短期入院 | 日帰りから保障 |
支払い方法 | 口座振替およびクレジットカード |
備考 | - |
医療保険の基本
医療保険は病気やケガによる入院に備える保険です。入院給付金・手術給付金の二つで構成されているのが基本で、1入院あたりの入院の限度日数の主流は60日です。保険によっては通院も保障している場合もあります。通院を保障している場合は、入院した病気・ケガと同一の病気・ケガで通院した場合のみ保障されているというのが一般的です。
「新じぶんへの保険」「 新じぶんへの保険レディース」特徴
ピンクの字で示している部分はレディースのみの特徴です。
エコノミーコース、おすすめコース共通の特徴
赤字で示している特徴以外は「新じぶんへの保険」と同様です。
- 女性特有の病気とがんによる入院の場合、通常の入院給付金に女性入院給付金を上乗せ
<女性特定疾病の主な種類>
子宮筋腫や子宮がん、乳がん、卵巣機能障害などのほか、関節リウマチ、子宮外妊娠や帝王切開など
- 女性入院給付金は5日以内の短期入院であっても、入院日数分の支払いです。
- 3大生活習慣病での入院であっても、支払限度日数は無制限になりません。
- 5日以内の入院でも「5日分」を受け取ることができる
- 入院中に手術を受けた場合は、「入院給付金日額×10倍」
おすすめコースのみの特徴
- 3大生活習慣病(がん・心疾患・脳血管疾患)での入院は、支払日数が「無制限」
- がん診断時に「入院給付金日額×100倍」を一時金が受け取ることができる
1年を経過した後、がん治療を受けたときにも同額をお支払い。支払限度は保険期間を通じて5回。 - 先進医療にも対応。「技術料と同額」を受け取ることができる
保険コース
エコノミーコースは入院給付金と手術給付金のみと、非常にシンプルなコースとなっています。おすすめコースは、三大生活習慣病の場合には支払限度日数が無制限になり、がん診断給付金と先進医療給付金が保障されるようになります。
入院給付金は5,000円 / 8,000円 / 10,000円 / 12,000円 / 15,000円から選ぶことができます。
保険料
公式ウェブサイトで試算した結果をまとめました。以下は終身払いの場合の保険料です。
新じぶんへの保険 | 新じぶんへの保険 レディース | |||||
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男性 | 女性 | 女性 | ||||
エコノミー | おすすめ | エコノミー | おすすめ | エコノミー | おすすめ | |
20歳 | 1102円 | 1901円 | 1169円 | 2024円 | 1437円 | 2292円 |
30歳 | 1470円 | 2629円 | 1463円 | 2656円 | 1776円 | 2969円 |
40歳 | 2000円 | 3723円 | 1807円 | 3449円 | 2130円 | 3773円 |
50歳 | 2721円 | 5290円 | 2357円 | 4526円 | 2761円 | 4931円 |
60歳 | 3690円 | 7477円 | 3137円 | 5956円 | 3659円 | 6478円 |
70歳 | 5076円 | 10391円 | 4402円 | 8133円 | 5050円 | 8781円 |
他社の医療保険との比較
もっと安く備えたい場合は、定期10年の医療保険であるアクサダイレクト生命「カチッと医療保険」や三井ダイレクト損保「e入院保険スーパープラス」と比較されるとよいでしょう。ただし、これらは定期保険であるため、長期加入を考えているならば終身医療保険をご検討ください。
新プランはどこが変わったのか
エコノミーコース・おすすめコース共通の変更点は、日帰り入院から保障されるようになったことや5日以内の入院でも5日分の入院給付金が受け取れるようになったことが挙げられます。また、保険期間は一生涯の医療保険ですが、新プランでは保険料払込期間は終身払いの他に60歳払済、65歳払済を選択できるようになりました。
分析
保険料は確かに安い部類だが先進医療の保障のないエコノミーコース
エコノミーコースを選んだ場合はかなりシンプルな入院の日額保障と手術給付金を保障するコースとなっています。ただし先進医療保障がありません(もともと旧じぶんへの保険にも先進医療の保障はありませんでしたが)。
他社医療保険の場合、先進医療の保障を主契約に含んでいることもありますし、特約である場合は現在70~120円くらいで付加できるというところがほとんどであり、医療保険に入ることを検討している場合は希望することが多い保障です。先進医療特約はいらないということであれば、エコノミーコースを選択できます。エコノミーコースについては確かに保険料はかなり低く抑えられていますが、シンプルで安く先進医療保険も備えられる終身医療保険ならAIG富士「さいふにやさしい医療保険」と比較することをおすすめします。
レディースは女性入院給付金が付加されたもの
女性特有の病気とがんによる入院の場合、通常の入院給付金に女性入院給付金を上乗せというのがレディース特有の保障です。これは、女性特定の部位(乳房や子宮)に関する病気だけではなく、がんの入院の場合も受け取ることができます。
このように、女性特定の部位(乳房や子宮)に関する病気だけではなく、がんの場合も上乗せをするという女性専用保険は珍しいわけではありません。オリックス「CURE Lady」や三井住友海上あいおい「&LIFE 新医療保険A」などもがんの場合も上乗せが発生します。メットライフアリコの「レディーナ」はさらに保障範囲が広く、がんだけではなく低血圧症、腎不全、なども保障範囲に入りますので、一度比較してみるとよいかもしれません。ただし、女性専用の保障部分だけではなく、もちろんそれ以外の観点でもよく比較しなくてはなりませんのでご注意ください。例えば、「CURE Lady」は「新CURE」のように7大生活習慣病に特に手厚いという特徴はありません。
おすすめコースは手厚いが安いわけではない
おすすめコースについては三大生活習慣病での入院の場合は支払い日数が無制限で、がんの診断給付金を受け取ることができ、先進医療保障もついているので三大生活習慣病とがんに手厚い医療保険になっています。ただし、おすすめコースは保険料が安いとは言えません。おすすめコースは確かに手厚いものの保険料は高くなります。決して悪くない保障内容ですがおすすめコースの保険料を予算と考えると他社の医療保険の選択肢も多いので、加入を検討している人は同様にがんに手厚いオリックス生命「新CURE」などと検討した方がいいでしょう。
外来手術は保障されないので注意
どのコースであろうとも、手術給付金のお支払い対象となるのは日本国内の病院または診療所で入院中に約款所定の手術を受けた場合です。
「新じぶんへの保険」まとめ
ライフネット生命「新じぶんへの保険」は先進医療は保障されないが保険料の安いエコノミーコースと、先進医療給付金あり・三大生活習慣病の場合には支払限度日数が無制限・がん診断給付金ありのおすすめコースの2つのコースがあります。女性入院給付金を付加したいなら「新じぶんへの保険レディース」のエコノミーコースかおすすめコースを選ぶという形です。
5日以内の入院でも5日分の入院給付金を受け取ることが可能であるという利点はありますが、手術給付金は入院を伴わなければもらえないという点はウイークポイントです。それらを踏まえて、他社と比較の上加入を検討するとよいでしょう。
よりよい条件の保険を選ぶために
医療保険は、さまざまな保険が各社から登場しています。自分にあった保険に賢く入るためには、複数の保険会社と契約をしているFPに相談できる保険のビュッフェ!というサービスを利用してじっくり相談してみるのがオススメです。当サイトの管理人も利用してみましたが、初回の相談ですぐに保険の契約を求められることはありませんので、試しにライフプランニングをしてもらって万が一のときの医療費や、老後に必要となる資金などを試算するといった使いかたもお勧めです。
自宅に来てもらうのはちょっと・・・という場合は、お店を構えている保険ショップがおすすめです。その場合は、日本最大級の保険ショップ「みつばち保険」や、北斗晶夫妻のCMで有名な「保険見直し本舗」など複数のチェーンをまたがって検索できる保険ショップの検索・予約サイトの「LIFULL保険相談」がおすすめです。チェーンによって、駅チカだったりショッピングモール併設店が強かったりと特徴があるのでライフスタイルに合わせて便利な立地の店舗を見つけるのがオススメです。