定期預金や国債などとの運用と比べて、(流動性に劣るため)学資保険に入る価値はあるのかないのか、といった議論があり、保険Hacksでは、できる限りフェアにこれらの金融商品を比べるために複利年利換算にて学資保険を比較するように努めています。(ソニーの学資保険)
一時払い以外、マイナス金利になる保険
今回、朝日生命の売り出している学資保険である「ゆ・め」について調べてみたら、月払いをした場合だと、どうやっても元本割れする保険だったので、残念な気持ちとともに紹介します。
4歳、6歳、9歳、12歳、15歳、18歳、22歳にそれぞれ受け取ることにより、総額で満期保険金として設定した額の2.3倍の金額を受け取ることができるようになっています。
「ゆ・め」の商品説明ページには、一時払いをした際の戻り率のみが記載されており、これには「戻り率109.0%」と記載されていますが、月払いをした場合、確実に元本割れするようです。(一時払いプランでも、年利換算で0.48%なので、18年も預けると考えると微妙です)
そこで、月払いの保険料を見てみました。35歳で18歳満期のものに加入すると11704円×18年×12ヶ月=2,528,064円の支払額になりますが、受取額は2,300,000円なので、返戻率は-9.0%という非常に残念な結果になりました…
無駄ではありますが、一応年利回りを計算すると -1.84% での運用と同じになるようです。
2013年12月現在、入る価値はない保険
かろうじて返戻率がプラスになる一時払い保険ですが、18年間も寝かせることを考えれば、20年物の国債と比較すべきです。2013年12月現在で、20年もの国債がおよそ1.5%前後で推移している(国債金利情報)ことや、個人でも容易に購入することが可能な固定金利の10年もの国債の発行金利ですら 0.6% であるので、やはり入る価値はありません。
また、月払いをするのであれば、同様に払込免除特約がついたソニー生命の学資保険が1%にせまる利回りですので、そちらを選べば十分かと思います。
こちら、営業の現場でも売りにくいと思うのですが、ウェブサイトにプランが載ってるだけで実質的には売り止めしている保険なのでしょうか。
よりよい条件の保険を選ぶために
学資保険に賢く加入するには、複数の保険商品の金利や契約期間などを冷静に比較する必要があります。そこで、複数の保険会社と契約をしているFPと相談できる保険のビュッフェ!というサービスを利用するのがオススメです。自宅や喫茶店、ファミレスなど、指定した場所にきてくれますので、妊娠中だったり子供がいるので遠出ができないといった場合でも安心です。当サイトの管理人も利用してみましたが、初回の相談ですぐに保険の契約を求められることはありませんので、試しにライフプランニングをしてもらって子供の教育資金や、老後に必要となる資金などを試算するといった使いかたもお勧めです。
自宅に来てもらうのはちょっと・・・という場合は、お店を構えている保険ショップがおすすめです。その場合は、日本最大級の保険ショップ「みつばち保険」や北斗晶夫妻のCMで有名な「保険見直し本舗」など複数のチェーンをまたがって検索できる保険ショップの検索・予約サイトの「LIFULL保険相談」がおすすめです。チェーンによって、駅チカだったりショッピングモール併設店が強かったりと特徴があるのでライフスタイルに合わせて便利な立地の店舗を見つけるのがオススメです。