本のレビュー

岩瀬大輔著「がん保険のカラクリ」は、データとファクトに基づいて保険について学べる良書だった

投稿日:2012年12月29日 更新日:

2012年12月に、現ライフネット生命の副社長である岩瀬大輔さんが「がん保険のカラクリ」という新書を出しました。

てっきり内容は、今流行の「がん保険には入ってはいけない!」的な内容かとおもいきや(同業他社批判は日本ではできませんしね)、そうではなくて、がん保険の仕組み・歴史・構造的問題点にはじまって、公的医療保険(健康保険制度)を含めた幅広い意味での医療保険のあるべき姿、そして、少子高齢社会における「保険」というものに対する考え方、と日本の医療事情全体について「保険」という切り口から幅広く書かれた、よい入門書となっています。

保険Hacks的におすすめな理由

「保険Hacks」を書くために情報を調べていて感じるのは、保険の世界は「本当に情報が探しづらい」ということです。保険に関するプレーヤーは、「生命保険会社」「生保のセールスマン」「フィナンシャルプランナー」「消費者」とたくさんいるにもかかわらず、そもそもどんな保険に入るべきかを判断できるような基礎情報(年齢や職業ごとの病気・事故の発生率や治癒率など)や、各保険の詳細について納得しながら理解できるような「比較情報」が提供されていないと感じます。通常であればこうした情報を広く発信していそうなセールスマンや多くのフィナンシャルプランナーが、保険業法による規制を受けた生保会社と代理店契約を結んでいるために自由な情報の発信を禁じられしまい、彼らの経験を広く公表する場が無いような気がするのです。もちろん、保険というわかりづらい商品について適当なことを言って誤解させて加入させてしまうのは問題だ、という消費者保護の観点が強いのですが、それがかえって「一歩踏み込むと闇」で比較しようがないという現状を作り出しているように思えます。

そのため、こうした普段アクセスしづらいデータに基づいて議論を展開しつつ、そのデータの出典をちゃんと明示している「がん保険のカラクリ」はオススメです。きっと「消費者よ、保険についてもっと詳しくなれ」という著者の意向にも沿うと思うので、本書に掲載されていた図表のもととなった保険に関する(中立的な)情報を取得できる出典について一覧にまとめました。

「がん保険のカラクリ」に掲載されている情報出典一覧

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がんに関する情報・統計

医療制度、公的助成制度など

介護・障害の実数・統計など

購入者てびき

というわけで、保険に関してデータにもとづいて検討したい人におすすめです。本の15%くらいが、ライフネット生命の商品に関する紹介になっているのはご愛嬌ということで。

追記:本書を読んで考えたこととして、こんなのを書きました。医療保険にもMNP(持ち運び制度)が必要だ – 解約返戻金が無い保険は何が問題か

よりよい条件の保険を選ぶために

生命保険や医療保険に賢く加入するには、複数の保険商品を比較するのがお勧めです。そこで1社専属でなく、複数の保険会社と契約をしているFPと相談できる保険のビュッフェ!というサービスを利用するのがオススメです。各社が力を入れている保険だけをそれぞれ”つまみ食い”して良いとこどりをすることができます。FPは、自宅だけでなく喫茶店、ファミレスなど、どこでも指定した場所にきてくれますので忙しい方でも大丈夫です。当サイトの管理人も利用してみましたが、初回の相談ですぐに保険の契約を求められることはありませんので、まずは各社のパンフレットを見せてもらうといった使いかたもお勧めです。

自宅に来てもらうのはちょっと・・・という場合は、お店を構えている保険ショップがおすすめです。その場合は、日本最大級の保険ショップ「みつばち保険」や、北斗晶夫妻のCMで有名な「保険見直し本舗」など複数のチェーンをまたがって検索できる保険ショップの検索・予約サイトの「LIFULL保険相談」がおすすめです。チェーンによって、駅チカだったりショッピングモール併設店が強かったりと特徴があるのでライフスタイルに合わせて便利な立地の店舗を見つけるのがオススメです。

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