アイペット損保「うちの子」概要
通院から入院、手術などを幅広くカバーしているペット保険です。会社指定の動物病院であれば、窓口で「うちの子」の保険証を提示すると保険が適用され、その場でお客さま負担分のみの支払いで済む対応動物病院制度があります。年間最大補償限度額が高いことも特徴です。
契約可能ペット種類 | 家庭で愛がん用として飼育される犬もしくは猫、または、身体障害者補助犬法(平成14年法律第49号)第2条(定義)に定める身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬) |
契約可能ペット年齢 | 満年齢が12歳11か月まで |
保険期間 | 1年 |
特約 | ペット賠償責任特約を付加可能 |
割引制度 | 多頭割引、無事故継続割引 |
その他 | - |
支払い方法 | ネット申込の場合はクレジット払い。口座振替を希望の場合は書類申込。 |
ペット保険の基本
ペット保険は、かかった治療費のうち決まった割合を保険会社が補償する形が基本です。ペットの医療費は通常全額自己負担であるため、大きなケガや病気に見舞われた場合に大きな出費となるケースがあります。補償があれば、高額になりがちな治療費を抑えることができます。ペット保険に加入していることで、高額な治療を選択しやすくなるというメリットもあります。
保険プラン
「うちの子」は通院・入院・手術の際にてん補割合ぶんをアイペット損保が補償してくれるという保険です。てん補割合の違いで50%プランと70%プランに分かれています。通院・入院・手術の1日(1回)あたりの限度額と、年間の日数(手術回数)の限度の表です。また、それぞれのプランは年間の最大補償限度額が決まっており、50%プランは72.8万円、70%プランは122.4万円と定められています。この範囲内であれば、てん補割合分が補償されます。 オプションのペット賠償責任特約は法律上の損害賠償責任を負ったときに訴訟費用・弁護士報酬などを最高500万円まで補償する保険です。希望する場合は130円/月(1460円/年)にて付加できます。
保険料例
保険料は猫の場合は同一、犬の場合、小型・中型・大型の違いによって保険料が変わります。犬種の分類については保険料表の次に載せています。
犬種分類表
割引制度
(1)多頭割引
- 2、3頭 2%割引
- 4頭以上 3%割引
※保険期間の途中で契約頭数が変更になっても、 すでに契約しているペットの割引率は満期まで変更にならない。
(2)無事故継続割引
過去1年間保険金の支払いがなかった場合に、継続後の契約の保険料を5%割引。
保険料支払いの対象となる例
保険料を支払えない場合
他の多くのペット保険と同じく、既往症・先天性異常、ワクチン等で予防可能な疾患、予防そのものについては保険料の支払い対象となりません。
上記に該当しても以下の場合には補償されます
項目
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補償条件
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ノミ・ダニ駆虫薬 | 傷病の治療として用いる場合 |
停留睾丸の摘出手術 | 既に腫瘍化または、排尿障害等の病的症状が認められた場合 |
歯石取り | 歯槽膿漏などの治療に必要となる場合 |
歯切りなどの歯牙に関する処置 | 不正咬合などが原因で生じた各疾患(口腔内の化膿等)の治療の場合 |
乳歯遺残(残留乳歯) | 乳歯遺残が直接的原因となった傷病の治療の場合 |
臍ヘルニア・そけいヘルニア | 腹膜炎や癒着等病化してしまったための治療の場合 |
ワクチンアレルギー | ワクチン接種が原因で生じた症状に対する治療の場合 |
更にくわしくは公式ウェブサイトで詳しく記載されています。
「うちの子」に加入するとクラブアイペットを利用できる
クラブアイペットとは、全国のアイペット加盟店でアイペットの保険証を提示するとシャンプー、トリミング、ペットホテル、爪切り、フード、耳掃除などのサービスが通常価格より5%割引されるサービスです。
他社のペット保険との比較して、保険料は高い
公開されている中で保険料が最も高い12歳時点の保険料を、比較的近いプランである「いぬのきもち保険」「ねこのきもち保険」と比較してみました。
犬の場合
「うちの子」の小型犬(12歳)の保険料は70%プランは9450円、50%プランは7060円です。アクサダイレクト「いぬのきもち保険」の場合、犬の種類は血統種、交雑種(ミックス種)、ブリード種に分かれており、ブリード種が最も高い保険料となっていますが、70%のプランは7570円、50%のプランは5590円となっています。これは「うちの子」の犬の場合で最も安い保険料である小型犬の場合より安い保険料です。
猫の場合
「うちの子」の猫(12歳)の保険料は、70%プランは7830円、50%プランは5870円です。「ねこのきもち保険」は猫(血統種)の70%のプラン3710円、50%のプランは2,830円で入ることができます。
アイペット損保「うちの子」まとめ
限度額が細かく定められているのはデメリットになるか?
「うちの子」には通院・入院・手術の1日(1回)あたりの限度額と、年間の日数(手術回数)の限度がありますが、これらを設けておらず、年間の最大保障額のみを定めているペット保険が多いです。「うちの子」の場合、通院・入院についてそれぞれ年間22日までという制限があります。これは他のペット保険と比較するとやや短いです。
ペットの治療費の平均手術診療費 は152,466円とのことです(2009年度-2012年度 アイペット損害保険調べ)。この平均の手術診療費であったとすれば、50%プランでも70%プランでも1回の限度額はネックにならないといえます。ただし、これをはるかに超える高額な手術が必要である場合は、ネックになるケースもあるかもしれません。
年間の最大保障額が高く設定されている
年間の最大補償限度額が50%プランは72.8万円、70%プランは122.4万円というのは高い部類ですが、保険料もかなり高いと言えるでしょう。
対応動物病院制度は便利
全国どこの動物病院でも補償されますが、会社指定の動物病院であれば、窓口で「うちの子」の保険証を提示すると保険適用額が相殺され、その場でお客さま負担分のみの支払いで済む"対応動物病院制度"があります。請求の手間が発生せず、お客様負担金のみの支払いで済むので心強い制度です。対応動物病院についてはこちらで検索することができます。
保険料は高いが比較的手厚い
「うちの子」は通院、入院、手術が補償され、年間の最大保障額も高く設定されている手厚いペット保険です。ただし、犬は大型になるほど保険料の負担が大きく、大型犬ともなると12歳の場合の保険料は、70%プランは17360円、50%プランは12710円にもなります。猫の場合も「ねこのきもち保険」と比較すると約2倍の保険料となっています。
保険料は高くても手厚い保険を選びたい方にはおすすめできると言いたいところですが、「比較的手厚い」というだけであり、この保険料に見合っていないようにも見えます。最大保障額は高いのですが、限度額が細かく定められているために最大保障額が高いというメリットが生きづらいのです。
保険料を抑えたい場合は他社のペット保険とも比較の上検討されるとよいでしょう。同アイペット損保には手術・手術を伴う入院に絞って保険料を安く備える「うちの子Light」も用意されています。また、対応動物病院制度と同様のシステムを取り入れているペット保険に「どうぶつ健保ふぁみりぃ」がありますので、比較してみるとよいでしょう。
よりよい条件の保険を選ぶために
生命保険や医療保険に賢く加入するには、複数の保険商品を比較するのがお勧めです。そこで1社専属でなく、複数の保険会社と契約をしているFPと相談できる保険のビュッフェ!というサービスを利用するのがオススメです。各社が力を入れている保険だけをそれぞれ”つまみ食い”して良いとこどりをすることができます。FPは、自宅だけでなく喫茶店、ファミレスなど、どこでも指定した場所にきてくれますので忙しい方でも大丈夫です。当サイトの管理人も利用してみましたが、初回の相談ですぐに保険の契約を求められることはありませんので、まずは各社のパンフレットを見せてもらうといった使いかたもお勧めです。
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