ソニー損保「SURE」概要
ソニー損保の「SURE」はがんに手厚く、全てのタイプに先進医療を保障した終身医療保険です。がんによる入院の場合は、入院日額が2倍になり、入院日数は無制限に保障されます。「SUREベーシック」「SUREスマートフィット」「SUREワイド」の3つのプランが用意されています。
保険期間 | 終身保険 |
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保険料払込期間 | 終身払いプランによって60歳以降が半額になる払込プラン有 |
契約可能年齢 | 満20~満70歳 ※SUREスマートフィットおよび60歳保険料半額特約は満57歳まで |
プラン | 「SUREベーシック」「SUREスマートフィット」「SUREワイド」 それぞれ、入院日額5000円、10000円のプランあり |
入院給付金 | 10000円 |
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入院給付金(がんの場合) | 20000円 |
手術給付金 | 手術の種類に応じて 5・10・20万円 |
先進医療保障 | 先進医療の技術料と同額保障 (通算2000万円まで) |
入院限度日数 | プランによる 通算1095日まで |
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短期入院 | 日帰り入院から保障 |
保険料払込免除特約 | - |
支払い方法 | 口座振替のみ |
備考 | 月払いのみ |
医療保険の基本
医療保険は病気やケガによる入院に備える保険です。入院給付金・手術給付金の二つで構成されているのが基本で、1入院あたりの入院の限度日数の主流は60日です。保険によっては通院も保障している場合もあります。通院を保障している場合は、入院した病気・ケガと同一の病気・ケガで通院した場合のみ保障されているというのが一般的です。
特徴
- がんによる入院の場合は、入院給付金が2倍になり、入院日数は無制限
- 主契約に先進医療保障を含んでいる
- 骨髄提供のため骨髄幹細胞採取手術を受けた場合、10万円とそれに伴う入院保険金を保障(保険開始日から1年以上経過後)
保険プラン
「SUREベーシック」と「SUREスマートフィット」の差は、払込期間と入院日数です。「SUREワイド」はよりがんに手厚いプランとなっており、消化器のがんで入院した場合の入院給付金が3倍になります。また、2年に1回を限度に何度でも受け取ることのできるがん診断給付金が保障されています。
入院日額10000円プランの場合
保険料払込期間について
プランによって払込期間が決められています。SUREベーシックは終身払いのみ、SUREスマートフィットは60歳からは保険料が半額になる払込方法、SUREワイドは両方の支払い方法に対応しています。
各プランの保険料です。
他社の医療保険との比較
がんの入院日数無制限の医療保険は他にオリックス生命「新CURE」やメディカル生命「メディフィットA」などがあります。これらはがんだけではなく、七大生活習慣病に手厚くなっているので、「SUREベーシック」や「SUREスマートフィット」よりも魅力的ではないかと考えます。
よりがんに手厚い「SUREワイド」を検討中の人は、シンプルな医療保険とがん診断給付金に特化できるAIG富士生命「がんベスト・ゴールド」を組み合わせた加入を検討するのもよいでしょう。
ソニー損保「SURE」まとめ
医療保険でがんによる入院については入院日数を無制限としているとはいえ、珍しくない特徴なので、「SUREベーシック」は手頃な保険料でシンプルな保険だと言えるでしょう。「SUREスマートフィット」は60歳以降の負担を減らしたい方や、入院日数が60歳からは120日保障されるというところにメリットを感じる人にはいい選択になるかもしれません(「SUREベーシック」と「SUREスマートフィット」支払い期限を分けているのは値段比較をしづらいようにしているというように見えてしまいますが)。
「SUREワイド」には、診断給付金がつき、消化器系のがんの場合は入院日額が3倍となります。なぜ消化器系のがんに限って入院日額を手厚くしているのかというと、公式ウェブサイトによれば『日本人の臓器別がん発見率の中で消化器系(胃、結腸・直腸、食道、肝臓・胆のう・膵臓)のがんは約52%であり、とくに日本人にリスクの高いがんの保障を備えておけば、安心できる』という説明がされています。
以下の表は価格.comの入院費用・相場シミュレーションのデータをまとめたものです。消化器系のがんが特別在院期間が長いというわけではなく、入院費用が高くなるということもありません。
がんの種類 | 退院者在院期間 | 1日あたり入院費用 (3割負担) |
目安窓口支払い総額 (3割負担) |
高額療養制度を適用した場合 (一般所得・70歳未満) |
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胃がん | 26.7日 | 11700円 | 312461円 | 87845円 |
大腸がん | 19.3日 | 12896円 | 248810円 | 85723円 |
直腸がん | 20.3日 | 13426円 | 272133円 | 86501円 |
肝がん | 22.6日 | 11921円 | 269658円 | 86418円 |
肺がん | 26.3日 | 10700円 | 283512円 | 86880円 |
乳がん | 15.6日 | 13218円 | 205595円 | 84283円 |
子宮がん | 18.2日 | 12687円 | 230267円 | 85105円 |
「SUREワイド」はどういった理由から消化器系のがんの入院日額を高く設定しているのか正直疑問です。とはいえ、診断給付金と消化器系のがんの入院給付金が3倍になるという、がんに手厚い保障となっています。
「SURE」の他の医療保険では見られない特徴という意味では、骨髄提供のため骨髄幹細胞採取手術を受けた場合、10万円とそれに伴う入院保険金を保障(保険開始日から1年以上経過後)という点です。骨髄バンクに登録している場合、骨髄移植の際の面談や検査、健康診断、さらに入退院時に必要な交通費は骨髄バンクが実費を負担します。ドナーの方に費用負担が生じることはないのですが、骨髄提供時には「骨髄採取」をするための入院などで、やむを得ず仕事を休まなくてはならないケースもあるそうです。ソニー損保では骨髄ドナーを応援しており、ドナーの方の経済的な負担を少しでも軽減できるようにSUREで保障しているとのことです。
よりよい条件の保険を選ぶために
医療保険は、さまざまな保険が各社から登場しています。自分にあった保険に賢く入るためには、複数の保険会社と契約をしているFPに相談できる保険のビュッフェ!というサービスを利用してじっくり相談してみるのがオススメです。当サイトの管理人も利用してみましたが、初回の相談ですぐに保険の契約を求められることはありませんので、試しにライフプランニングをしてもらって万が一のときの医療費や、老後に必要となる資金などを試算するといった使いかたもお勧めです。
自宅に来てもらうのはちょっと・・・という場合は、お店を構えている保険ショップがおすすめです。その場合は、日本最大級の保険ショップ「みつばち保険」や、北斗晶夫妻のCMで有名な「保険見直し本舗」など複数のチェーンをまたがって検索できる保険ショップの検索・予約サイトの「LIFULL保険相談」がおすすめです。チェーンによって、駅チカだったりショッピングモール併設店が強かったりと特徴があるのでライフスタイルに合わせて便利な立地の店舗を見つけるのがオススメです。